こんにちは。Jisedai編集部の小林です。
当社では、2008年5月より「1on1制度」を導入し、2018年12月より「ツキイチ」の名称で毎月2,000人規模で「1on1」を実施しています。新卒入社の社員比率が80%(※1)を超える当社では、新卒入社社員の管理職昇格年齢は29.4歳(※2)と若く、上司が部下をスムーズに「ほめる・相談する」などのコミュニュケーションをとれるよう「1on1制度」の導入しております。
※1 2019年11月1日時点
※2 直近過去2年における実績
▼ディップの1on1はこんなことを聞いています
1on1とは上司と部下による面談やミーティングのことをいいます。
上司と部下のミーティングというと上司が一方的に部下の目標管理や業務の進捗管理をするイメージがありますが、ディップでは仕事の進捗よりも対話を重視したトピックを話す場として1on1を設計しています。
「実際何を聞いているの?」ディップの1on1で聞いていること
ディップでは1on1ミーティングを「ツキイチ」という全社制度として設け月に1回の定期的なペースで行っています。日々の忙しい業務の中では、簡単なミーティングも忘れてしまいがちです。
ディップでは1on1を「いつでもいい」ではなく、月に一回ちゃんと時間を取って話すことを重視して定期的なミーティングとして設定しています。
話す項目も「なんでもいい」ではなく、ある程度のガイドラインがあります。いきなり1on1といっても全員がスムーズに始められるものでもないですよね。
主なテーマは仕事での体験や成長、気づき、悩みの共有で、ある程度のテンプレートのトピックを用意しています。それに対しフィードバックをして次の1か月を過ごし、また次の「ツキイチ」を迎えられるようになっています。
①先月の振り返り
一番最初に話すのは「先月の振り返り」です。
最初に前回の「ツキイチ」を振り返って心がけるようになったこと、変化を聞いています。
①‐1:先月のツキイチを受け、心がけるようになったこと
最初は前月の1on1で共有した中で変わった行動や心がけについてです。
例えば「先月、悩んでいることについて解決のヒントがありそうな本を上司に勧められたので読んでみたら、意外とよかった」「先月、お客さんとの会話の中で自分が話す割合を4割にすることをアドバイスされたので意識してみたらヒアリングがうまくいった」など些細な事が多いのですが、1か月の振り返りもかねて話します。
上司はヒアリングにとどめ「よかったんだね」「うまくいったんだね」というように事実の承認を行いながらミーティングをスムーズに始めていくようにします。
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1か月間で心掛けたことを聞きながら、事実の承認を重視
①‐2:この1カ月で学べたこと、成長したと感じること
次は1か月間での成長について、共有します。
「企画書を書くスピードが上がった」「お客さんのIRや決算資料を見てある程度課題を把握して営業に行けるようになった」というように日々の中で自分の成長を感じていることに着目して1か月を振り返ります。
上司は「スピードが上がったのか、たしかに本数も増えているよね、素晴らしい」「そうだね、最近あのお客さんの商談でも的確に課題把握していたね」とほめることを意識しながらフィードバックを行います。
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1か月の成長に着目し褒めることを重視
②仕事の現状について
そして困ったことです。直近一か月で、対応に困ったことや、モヤモヤした出来事を共有します。
例えば「〇〇さんとなかなかうまくコミュニュケーションできない」「なんだかうまくいかない気がする」など何でもいいので気になることを共有していきます。
上司は「どんな会話をしたときにそう感じたの?」「うまくいっていないと感じるのはどんな時?」というように課題を解決するというより、その気持ちを引き出していきます。
その結果として「同じようなことに私も悩んでいてその時この本が役に立ったよ」というようにヒントをフィードバックすることもあります。
③その他
最後に自分自身、家族について、マネージャーに知らせておきたいことがあれば共有します。仕事に関係ないプライベートなことでも構いません。毎月ある話でもないので「あれば」という形で聞いていきます。
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相談は何でもOK、自身のSNS運用について相談することも
このようにゆるすぎず、かしこまりすぎず、毎月気軽に続けられるようにするのがディップの1on1スタイルです。ちなみにツールは何でもいいと思いますが…ディップではカオナビを利用しています。
実際の社員の声
実際に1on1を行っている社員の声を聞いてみました。
「普段フランクに接してくれる上司なのでツキイチというかしこまった場で自身の業務の進捗管理や振り返りができとても貴重な機会になっていると感じます(新卒入社2年目社員)」
「自身がマネージャーになり普段は自分の担当事業に関しては裁量をもらっており頻繁な相談は以前よりも減っているが、ツキイチの場で振り返りをすると自身が課題感を持っている点を上司もわかってくれているのでしっかり見てくれているなと感じます(新卒入社9年目マネージャー)」
「業務のことはもちろんプライベートなことまで相談することができ、とても助かっています。(中途入社1年目社員)」
「業務上で困っていることを相談すると、言葉でのアドバイスはもちろん適切な参考書籍を教えてもらえたり、参考になる記事をシェアしてもらえるので具体的に次のアクションに繋げることができありがたいです(中途入社1年目社員)」
「普段から親身に相談には乗ってもらっているが、ツキイチという形で確実に相談できる機会が設けられているのはとてもありがたいです(新卒入社2年目社員)」
定期的にフランクにやれる良さが特徴になっているようです。
▼調査結果
ディップでは当たり前のように行われている1on1ですが、実際1on1が世間でどのくらい知られていて、職場で行われているかを社会人の方2000人に聞いて調査してみました。
・社会人2,000人のうち「上司に褒められたい」人は約52%、一方で実際「1週間以内に上司に褒められた」人は約34%
・社会人2,000人のうち「悩み事や本音を言える同僚がいない」人は約58%
「上司に褒められたい」人の割合
社会人2,000人に「直近1ヶ月で上司に褒められたいと思ったことがあるかどうか」を聞いたところ、「思ったことがある」が51.7%、「思ったことがない」が48.3%という結果が得られました。
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「上司に褒められたい」人の割合
1週間以内に上司に褒められたかどうか
続いて「1週間以内に上司に褒められたかどうか」を聞いたところ、「褒められた」が34.4%、「褒められていない」が65.6%という結果でした。褒められたいと思ったことがある人が約半数、一方で6割以上が褒められていないということで、上司と部下の間で褒めるコミュニケーションをあまり取れていないことが予想されます。
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「1週間以内に上司に褒められた」人の割合
「悩み事や本音を言える同僚がいない」人の割合
社会人2,000人に「同僚に悩み事や本音を言えるか」を聞いたところ、「言える」が42.2%、「言えない」が57.8%という結果となりました。同僚や職場の人に悩みを相談することが難しい現状がうかがえます。
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「悩み事や本音を言える同僚がいない」人の割合
ヤフーさんが導入して以来、認知が徐々に広まる1on1ですがまだ実施されている職場は少ないようです。一方で調査では褒める機会や悩み相談をする相手もなかなか見つかりにくいこともわかります。
御社でもディップの事例も参考に1on1を定期的に行ってみてはいかがでしょうか?
調査結果詳細
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