#13 「ディップ」ブランドの確立が急務【ディップの創業を調べるお】

ディップの創業を調べるお(※1)、ということで採用説明会などでよく聞かれる創業の物語について答えするコーナーを始めますm9( ゚Д゚)ドーン!

冨田という創業者が始めたこの会社にも、創業のドラマがありました。

こちらを徐々にお伝えしていきます。

冨田のひとりがたりスタイルです。
第十三弾は現在のブランド戦略の起点となったできごと。

「ディップ」ブランドの確立が急務

ヤフーとの業務提携は想像以上の効果をもたらしました。

ヤフーの集客力は抜群で、アクセス数は一気に増え、新規クライアント獲得のための営業もぐっと楽になりました。

事業もここにきて急拡大した感がして、これまでの苦労が報われたと思いました。

しかし、同時にいつまでもヤフーに頼っていてもいいのだろうか、という危機感が私には芽生えてきました。

ヤフー依存型のビジネスモデルからの脱却。
それが次に私に与えられた課題でした。

営業現場を見渡せば、社員たちは「ヤフーに掲載できますよ」というトークでセールスをしています。

まず、そうした現場の意識を変えることから始めました。

「われわれはヤフーの営業代理店じゃない。自信をもって自社ブランドを売ろう!ディップとして自立しよう」と言い続けたのです。

営業現場の意識改革と同時に、ユーザーの満足度を高めながら、ディップの知名度を上げる自社ブランディングに取りかかりました。

2003 年6 月、女優の広末涼子さんをイメージキャラクターとした「ディップブランド戦略発表会」を記者発表。

バナー広告から、新聞、雑誌、交通広告までさまざまなメディアミックスを利用し、広末さんの知名度を借りながら、ディップの知名度を上げる戦略です。

ちょうどその頃、ディップは会社設立当時からの念願だった東証マザーズへの株式公開を控えていました。

2003年末にはすべての手続きが終わり、株価も決まり、株式の販売も終了していました。

そこへ何と、ヤフーの事業部長から突然、「提携解消を発表する」との電話です。こともあろうか、上場の3 日前でした。頭の中が真っ白になりました。

第十四弾もお楽しみに。

転載:ダイヤモンド社制作「ファンダーズスピリット」

 

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