#5 本当の「自立」【ディップの創業を調べるお】

ディップの創業を調べるお(※1)、ということで採用説明会などでよく聞かれる創業の物語について答えするコーナーを始めますm9( ゚Д゚)ドーン!

冨田という創業者が始めたこの会社にも、創業のドラマがありました。こちらを徐々にお伝えしていきます。冨田のひとりがたりスタイルです。第五弾は新たなチャレンジへの1歩。

本当の「自立」

私に英会話スクール経営を委託してくださった方は、「これ以上の生徒募集は必要ない、ほどほどの黒字が出ていればそれ でいい」という考え方でした。

一方、私は営業という仕事にのめり込んでおり、ほどほどにという指示には従えなくなっていました。

英会話スクールを自分の思うように経営したいなら、もはや相手から買い戻すしか道はありません。

もちろんそんな手持ち資金は、どこにもありません。

しかし私には、生徒募集の営業活動をするうちに思いついたアイデアがありました。

それは英会話スクールやブライダル、自動車購入など、さまざまな分野のカタログを情報端末に集め、アクセスしてきた顧客に無料でカタログを配布する代わりに、入手した顧客情報を企業に売りマーケティングに利用してもらうというものでした。

「いっそこのアイデアを事業化し、それでつくったおカネを英会話スクールを買い戻す資金に充てればいい」と思ったのです。

私はこの新規事業に夢中になりました。

新規事業にのめり込む私に対し、当時の経営パートナーが、ある日スクール経営か新規事業かどちらかにしてくれと忠告してきました。

新規事業の成功を疑わなかった私は、英会話スクールの経営をそのパートナーに譲り会社を辞めることにしたのです。

当時の私は、こんなに素晴らしいアイデアなのだから、すぐに収入に結びつくはずだと意気軒昂でした。

そのため、失業保険を貰うこともなく、そのまま起業へと突き進んでいったのです。

その頃には、継ぐはずだった父の事業はなくなり、私には何も残っていませんでした。

頼れるものは何もない。

永らく父の存在に甘えてきた私は、これが本当の「自立」だと思いました。

第六弾もお楽しみに。

転載:ダイヤモンド社制作「ファンダーズスピリット」

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