#6 資金調達の壁【ディップの創業を調べるお】

ディップの創業を調べるお(※1)、ということで採用説明会などでよく聞かれる創業の物語について答えするコーナーを始めますm9( ゚Д゚)ドーン!

冨田という創業者が始めたこの会社にも、創業のドラマがありました。

こちらを徐々にお伝えしていきます。

冨田のひとりがたりスタイルです。
第六弾は新たなチャレンジの軍資金作り。

資金調達の壁

さまざまな情報が、1カ所で効率的に集められる。

この素晴らしいアイデアを世の中に送り出したいという思いから起業に踏 み切りましたが、事はそう簡単には運びませんでした。

まず、最初に立ちふさがったのが、資金の調達です。
会社をつくろうにも 資本金がないのです。

会社づくりは1995年から始め、友人などからのサポートを受けながら、事業計画を東京や大阪など多くの企業に持ち込み ました。おカネがないので、まずアイデアを買ってもらおうと思ったのです。

しかし、面白いとはいってくれるものの、おカネを出してくれてまで事業化するには至らない。

そのうち、借金も膨れ上がり、家族ともども居候していた父の家でも、「いい加減に目を覚ませ」となじられるようになりました。

父からは、半年以内に出ていくという念書も書かされていました。

まさか、実の息子を追い出しはしまいとタカをくくっていたのですが、父は本気でした。

そんなとき、中小企業創造活動促進法というベンチャー企業支援の施策があることを知りました。

行政に認定されれば、担保や保証人なしでも融資を受けられる。

これで会社がつくれる!

そう思った私は早速、ビジネスモデルを申請し、その半年後、 認定を受けることができました。

喜び勇んで愛知県の保証協会に行くと、こういわれました。

「ベンチャー企業はリスクが高い。 担保と保証人がなければダメです」

 

何のためのベンチャー企業支援か。

 

そのための認定制度ではないかと私は強く抗議しましたが、いくら言っても相手にして もらえません。

すでに会社を辞めてから2年。父に書かされた念書がちらつき、それまでには融資を受けられるはずだという目算もはずれ、崖っぷちにいました。

あきらめのつかない私は通産省に出向き、時間をかけて認定を取ったのに、融資を受けられないのはおかしいと抗議を繰り返しました。

そこでわかったのは、結局、各都道府県の保証協会というのは独立採算制であること。

愛知県でダメでも、ほかの都道府県に行けば可能性があることを知りました。

第七弾もお楽しみに。

転載:ダイヤモンド社制作「ファンダーズスピリット」

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