ディップの創業を調べるお(※1)、ということで採用説明会などでよく聞かれる創業の物語について答えするコーナーを始めますm9( ゚Д゚)ドーン!
冨田という創業者が始めたこの会社にも、創業のドラマがありました。
こちらを徐々にお伝えしていきます。
冨田のひとりがたりスタイルです。
第八弾は会社の隠れ判断基準のひとつにもなっているピンチはチャンス。
ピンチはチャンス
会社設立後、私は自前のアイデアを実現するために、大手外食チェーン店へ端末設置の営業活動を続けていました。
人が多く集まり、スペースもある外食店なら可能性があると考えていたのです。
ある日、すでに取引がある相手を訪ねると、「同じような端末の企画をIBMが先日持ってきたよ」というではありませんか。
私のアイデアが盗まれたかと驚きました。
2年以上営業活動を続けてきて、ここでIBMのような大手企業に参入されたらひとたまりもありません。
でも、「ピンチはチャンス」
IBMに対抗するために私が考えたのは、IBMと戦うのではなく無謀にもIBMに提携を申し込み、一緒に手を組んで事業を行 うことでした。
IBM に端末を置いてもらい、私はコンテンツを提供することで、自分のやりたいサービスを実現すればよいのだと思い直したのです。
発想の転換をすれば、ピンチは大きなチャンスになり得る。
私はIBM に自分が考えたコンテンツをプレゼンテーションすることにしました。
相手は大企業ですが、ひるんではいられません。
なにしろこの2年以上、このアイデアについては寝ても覚めても考え続けてきたのです。
「私以上に知りつくしている人間はいない」と、自信を持って臨みました。
それが「無料カタログ送付サービス」です。
端末上にさまざまなカテゴリーのカタログが並び、企業はそれを資料請求した見込み客の情報を収集できるという仕組みです。
ちょうどIBM側も端末を置いてさまざまな事業を展開したいと思っていたところで、非常に面白いといってくれたのです。
しかし、実現には課題がありました。
まずは多くの業界から端末上に載せるクライアント企業を集めなければならず、それは私の会社が集めることが条件となりました。
それだけではありません。
システム運用の開発費と利用料がかかるというのです。
第九弾もお楽しみに。
転載:ダイヤモンド社制作「ファンダーズスピリット」