映画のサブスクって儲かるの?今話題のスタートアップWEDの新サービス「PREMY」を現役大学生がビジネスモデルから分析してみた

こんにちは。Jisedaii編集部の須澤です。

今日は映画のサブスクリプションサービス「PREMY」について書いてみようと思います。映画のサブスクとしてTwitterなどで注目を集めていますが、果たしてこのサービスは儲かるのでしょうか?

素朴な疑問が浮かんだので今回ビジネスモデルなどを調べつつ考察をまとめてみることにしました。

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サブスクリプションとは

そもそもサブスクってなに?って人のために簡単な説明をします。

サブスクモデルとは日本語でいうところの定期購読サービスです。月々の定額料金を支払えばサービス受け放題という仕組みです。C向けの有名どころでいうと、NetflixとかSpotifyですね。

そして今回紹介するPREMYは月額3980円で映画館通い放題というサービスです。

このサービスがどのように収益を得ているのかについて、今回は考えてみたいと思います。

PREMYというサービスはWED株式会社(旧株式会社ワンフィナンシャル)が運営しているサービスです。

今回調べていく中で、以前アメリカで映画のサブスクサービスが運営されていたことが分かりました。

アメリカでやっていたMovie Passというサービスは月額1000円で映画見放題というサービスだったのですが、価格の安さからユーザ数が拡大し莫大の赤字とユーザ対応ができなくなり、失敗してしまったそうです。(仕組み自体はPREMYもほぼ同じな気がする)

一方、PREMYは月額3890円で映画館で映画を見放題というサービスです。(主に映画だけど、他にも美術館、水族館、博物館などが利用できる)1回映画を見たらチケットデータを送り料金をキャッシュバックしてもらう仕組みです。

https://www.businessinsider.jp/post-203809

PREMYのビジネスモデル

おそらくビジネスモデルとしてはこんな感じになるかと思います。

WED株式会社がもともと運営しているONEというレシート買い取りサービスにも非常によく似ていますね。

[blogcard url=”https://www.businessinsider.jp/post-175983″]

マネタイズ方法は主に2つです。

1つ目は月額3980円に対して、ユーザーが1回映画を見に行ってその半券を送ったら1回につき最大1980円の返金がされるとう仕組みです。おそらくこれがメインになると思います。単純計算でユーザーの月々の映画館の使用回数が2回以下なら黒字ということですね。

ユーザーの情報を売るというのがもう1つのマネタイズの仕組みです。このサービスに登録するときにユーザーは個人の情報を登録します。現代はデータ社会。どういう購買活動をしているのかなどの顧客情報を欲しい企業はたくさんあると考えられるため、データを1人の情報につき10円程度で売って収益を上げていくことが可能になります。こちらはある程度のマネタイズはできると思いますが、ユーザーの量と情報の価値がどれほどあるのかが決め手になると思いました。

以上の2点が簡単ですが、PREMYのビジネスモデル だと思います。

PREMYは儲かるのか?

結論儲かるの?ということですが、僕は難しいと思っています。

懸念している点は3点です。

①ユーザ数はそもそも伸びるのか

日本の映画市場はアメリカの約6分の1だと言われているので、そもそもの母数が少ないです。

(出典:https://otakuindustry.biz/archives/75012

さらにこちらは大学生だけのデータですが、月に3回以上映画に行く人は全体の約13%。もちろん日本人全員のデータではないのですが、ユーザ数はなかなか伸びないのではないかなと思ってしまいます。(美術館や水族館を利用したい目的で登録するユーザーがいるかもしれないが少なそう)

https://gakumado.mynavi.jp/gmd/articles/52280

②固定の収入に対して、支出が変動するため収支のボラティリティが安定しないのではないか

3980円という一定の収入に対して、支出が安定しないというのはどういうことか?

映画の料金を2000円とすると、ユーザーが1回利用したら2000円の支出で1980円の黒字だけど、2回利用したら支出が4000円になるので赤字になる。ユーザーが何回利用するかわからないから収支の予想がつかない。簡単に大学生で例えるなら、月々バイト代10万円もらえるけど、いくら出ていくかわからないから遊びの予定が立てられない状態です。(絶対嫌だ)

③解約率が高いのではないか

Netflixなどを見ていてもやはり成功するサブスクモデルは解約率の低さが強みだと思います。PREMYは4000円弱という決して安くはない料金の元を取れないユーザーに損得感情が生まれ、解約率が高くなってしまうと考えられます。

まとめ

以上が僕の個人的なPREMYの考察になります。これからの動向がとても楽しみです!誰か使っている人いたら感想もぜひ聞きたいです!僕はあまり映画を見に行かないので(笑)

PREMYを利用しているユーザーが映画館以外の目的でどれくらい利用しているのかがポイントな気がしますが、ここはデータが一切ありませんでした(ごめんなさい)

今回初めてビジネスモデルに関する記事を書いてみたのですが、とても勉強になりました!

まさにこの図のことだなと思いました。

どういうことかというと、1つのことを研究したことでいろんな知識が身につくんですよね。PREMYのビジネスモデルからサブスクのこと、SaaSへの興味が深まったので、今度はサブスクやSaaSについての記事にもチャレンジしてみようかなと思っています。

PREMYで儲かるのは厳しいと書きましたが、新規事業ってとても難しいと思います。僕も新規事業に携わっていますが、課題はあるけど解決策が考案できなくて力不足を痛感しています。未熟者ですが、もっと勉強して自分の力で事業を動かせる人間になりたいです!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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