今回はディップ初の高校生インターン(2020年2月時点)のれおさんにお話を伺いました!
[toc]「自分の良さは鬱陶しさ」春から大学でAIを研究するのが楽しみ
ーAI開発に興味をもったきっかけは?
高校1年生から高校2年生までアメリカに留学していて、もともと数学が得意だったという理由でエンジニアリングの授業を受講しました。
扱われていたテーマは「AIについて考える」というもので、そこで初めてAIに興味を持ち、帰国してから学会に参加しました。全脳アーキテクチャーという学会なんですけど、その学会で大澤さんという方と知り合ったんです。
大澤さんはミニドラを開発していて、オノマトペを使ったコミュニケーションを研究している方です。大澤さんのお話を聞いて、コミュニケーションの中に人工知能が入って会話するのって面白いなと感じ、特に自然言語処理の分野に興味を持っています!
ー積極的に色んな場所に参加されているんですね!
そうですね。研究会やゼミにも参加しています。慶應や東大の授業に潜って勉強したり!ネットで調べたり、学会で出合った研究者の方に紹介してもらったりしているうちにコミュニティが大きくなっていきましたね。
ーだから高校生のうちからコネクションが広いんですね。
自分の良さは「鬱陶しさ」だと思っているんです。鬱陶しさがあるからこそ今の自分がいると思っていて。というのも、会いたいと思ったらすぐに行動するんです。例えば、本を読んで感銘を受けたら先生にメールを送ってみたり、学会でも高校生の身分で図々しく質問したり。
実際そんな風に行動してみると先生から実際にお話を聞かせていただけたり、質問したことで目に留めていただけたりすることがあったので、自分の「いい意味での鬱陶しさ」が認められてコネクションがどんどん広がっていったように思います。今は春から大学生になるのが楽しみです!
ー大学では何を勉強していきたいと考えているんですか?
引き続きAIの分野で自然言語処理について勉強していきたいと考えているんですが、SFCは他の分野の学問でも自分が学びたいと思ったら学ぶことができるので、AIと何かの掛け合わせが出来たらいいなと思っています。
文系の科目やデザインなど、垣根を超えて学ぶことで、今世の中にないものが作れたらな、と。まだまだ考えていることが抽象的なので、大学生活では具体的に考えていきたいです。
「自分をバルコニーから見つめる視点」自分のことを知るには客観的になることが大切だと思う
ー高校生や大学生が直面する大きな悩みのひとつに「やりたいことがわからない」というのがあると思うんですが、れおさんは自分がやりたいことを見つける為に何かされてきたことはありますか?
客観的に自分を見つめる時間を設けていますね。例えば、コミュニケーションをとっていると「嫌だな」と感じることが日常であると思うんですが、自分がするアクションに対して、一度「バルコニーで見てみる視点」というのを意識しています。
留学から帰ってきた時、逆カルチャーショックに陥ってしまって、これまでは日常だったことが日常じゃなくなったことに対する虚無感がすごく自分の中にあったんです。その時に、客観的に見たら何でもないようなことも、自分にしてみたら結構重大だったり、ものの受け取り方はみんな違うんだなということに気が付きました。
それからは「バルコニーから自分を見る」ように、一度主観を置いておいて客観的に自分を見つめなおすことで、自分と向き合うことが自然とできるようになってきたように思います。
ー少し話が変わりますが、趣味はなんですか?
ベースです。おじいちゃんがベーシストなんですよ!今は受験で忙しくなってしまってやってないんですが、バンドを組んでた時には、安いライブハウスを借りて小さいライブをしたりしていました。
今はひとりで弾き語りがメインですかね。弟がドラムをやり始めたのでセッションできるのも楽しかったりします。
ー勉強もやりながら趣味も続けるのって難しくないですか?
ピンときたものはすぐにやるタチなので、やってみて楽しかったら続けて、やってみて違うと思ったらすぐやめて、他にやりたいことを探しますね。
以前までは、やりたいって思うことが多くて、あれもこれもって欲張って好奇心の赴くままにやってしまっていたんですが、最近はやってみて「これなら続けられるな」というのが自分でも分かって来たので、結構没頭して何本も両立できるようになりました。
「ディップは高校生の私でも質問しやすい環境が整っていたり、フランクに話しかけてくれる社員さんばかりなので楽しい」
ー高校生でインターンって珍しいですよね?この仕事をやろうと思ったきっかけは?
実はディップが初めてのインターンではないんです。去年の4月から別のスタートアップで働いていました。その時は画像分析の分野でデータを収集するところから、どのように解析していくかというところまでの実務を担当していたんですけど、もともと自然言語処理の分野で人工知能の開発に関わりたかったので、入試が終わったタイミングで改めて仕事を探していた時にディップを見つけました。
お話を伺わせていただいて、ここでだったら自分のやりたいことと合っていると思ったので始めることにしました。
ー何故WantedlyにたくさんAI系の仕事がある中でディップを選んだんですか?
そうですね、実はディップの募集広告に「焼肉食べながら話そう!」って書いてあるのが目に留まって開いてみたのが一番最初のきっかけなんです(笑)
でもいざ募集の詳細を読んでみたら、結構自分のやりたいことと合っているなと思って応募することにしました。他のインターンにも応募したんですが、面接に行った時に「エンジニアというよりマーケティングをやってほしい」と言われたりして、自分のやりたいこととは違ったのでディップでのインターンを選びました。
ーディップでは具体的に何をやられているんですか?
自然言語処理の手法を用いてバイトルの文章の組み立てをしています。バイトルで文章生成をするときにお店側の人が広告を作るときにスムーズな日本語で組み立てられるようにするシステムの改良です。
例えば、カフェだったらどんな文章を使えば人の目に止まりやすいか、というのを自動で精製してくれるシステムの開発ですね。
ー実際に働いてみてどうですか?
文章生成のシステムを作るためのタスクに取り組んでいるんですが、多少は自分で模索する必要があるので正直大変です。でも自分が興味がある分野でやってて苦に感じていないのですごく楽しめています。
先輩たちが優しくて、フランクに教えてくれるのが助かっています。私結構シャイなので「ご飯会に行こう!」と声かけてくれたり、働き始めの日からとても和やかに働けているのも楽しいです。ディップは質問しやすい環境が整っていたり、シフトを柔軟に組めたりするので、このあたりも助かっています。
ー高校の学業との両立は大変じゃないですか?
3年生になってからは午前で授業が終わるので、そこの大変さはありませんね。ただ、私は大学受験をもう終えているのに、学校が終わったら誰よりもはやく学校を出てここに働気に来る生活を送っているので、周りから「何してる子なんだろう」とは思われていると思います(笑)
今は大学受験対策の塾やAO受験対策の塾に合格者として呼んでもらう機会があるので、自分の合格体験談を話すことで、後輩に還元出来ているのは嬉しいですね。
ー合格体験談では何を話すんですか?
どういう風に自分と向き合ってきたのか、どういう実績を積み上げてきたのかとか、後輩が不安に思っていることを話しました。慶應のAO入試では、まず志望理由書、活動報告書のレポートを書くのと、自分とは何者なのかというスライドを作る課題がありました。
スライド100枚くらいあったんですけど、1週間くらいで徹夜しながら作りました(笑)教授もたくさんのスライドをみるので、自分のをどう目に留まらせるかを工夫して作っていて、そのあたりの工夫についても話しましたね。
ーAO入試って自分と向き合うきっかけになりますよね。自分のことを人に話す機会ってあまりないから分からないけど、スライド作らなきゃいけなかったり、自分を自分で評価しないといけないっていうので、自分のことを理解しないと始まらないですからね。私も経験者なのでわかります。
そうですね、大変だったけど、楽しかったです。私は話すことが苦手なので、文字で自分をプレゼンするというのが自分に合っていて良かったんだと思います。
自分が興味を持っている分野に関してであれば学会でも質問とかにもいけるんですが、初対面の人と話すのが苦手だったりするので、大学入試がグループディスカッションじゃなくて良かったです!エンジニアって基本的に話す機会が少ないので、そこでもっと話下手が加速してる気がしてますが・・・。
ー自然言語処理を今勉強されていて、日常生活にそれが影響していると感じることはありますか?
周りの人から頼られるようになりました!
環境構築の方法とか聞かれたり。あとは、読む本が結構変わりましたね!小説とか読んでたのが、今は実用書ばかりです。ディップにある本棚から借りたり、図書館で借りたり、たまに買ったり、pして、週に1冊くらいのペースで夜な夜な読んでいます!
ー最後に、高校生にして積極的に活動されてきているれおさんが、行動するときの選択や決断に大切にしている軸のようなものがあれば教えてください!
そうですね、好奇心は大切にしたいと思いますね。例えばアイスクリーム屋さんに行った時に新作フレーバーが出ていたら、大好きなチョコミントじゃなくて新作を選んでみたり。
小さな選択は、好奇心が主軸にあると思います。でも、自分の生活がかかっていたり、人生に影響するような大きな出来事に関しては、決断した先に見えるビジョンを考えて決断しています。だから好奇心と現実の見分けは大事にしないといけないですね!
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